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その2です
その1はこちら
今回は、設定について見てみましょう
その設定うんぬんをいじるには、[プロジェクト]の○○(プロジェクト名)のプロパティを開くことになります
設定できる項目をいくつか挙げると
・実行ファイルなどを出力するディレクトリ
・実行ファイル名
・プロジェクトで定義する#define
・最適化について
・リンクするライブラリ
・マルチバイト・Unicodeの設定
・プリコンパイル済みヘッダーの設定
とかですね
あと、この設定はビルドターゲット(DebugとRelease)毎に設定します
みんな知らなさそうな地味で便利な機能としては、実行ファイルや中間ファイル(objファイル)のディレクトリを指定できることですかね
個人的にはこんなことがありました
デフォルトでは、実行ファイルから実行しようとした時、同じフォルダに中間ファイル(objファイル)があって、うっとおしいと感じたことがあったので、少しいいなと思ったり、Debugで作った実行ファイルはデバッグ用と判るように、○○(実行ファイル名)_d.exeみたいにしたりとか
プロパティのウィンドウはこんなカンジででてくると思います共通プロパティについては今回無視して、構成プロパティの方を、いくつか見ていきます(画像では赤枠の部分)
ちなみに、マクロが定義されていて、一部そのマクロを使って設定を表現することもできます
どんなマクロがあるかは後述します
●全般
・文字セット
みんなマルチバイトでつくってると思います。MicrosoftのサンプルとかだとUnicodeだったりします
詳しくはここでは触れませんが、マルチバイトとUnicodeの両方に対応したソースコードを書くこともできます
・出力ディレクトリ
実行ファイルの出力先です
ここを変えたら、出来上がった実行ファイルのディレクトリを変えられます
・中間ディレクトリ
中間ファイル(objファイル)を出力するディレクトリの指定ができます
●C/C++
【全般】
・追加のインクルードディレクトリ
指定したディレクトリは『#include <hoge.h>』で記述できるようになるのかな
このプロジェクトでのみ使うライブラリのヘッダーを記述するときとかに使えそう
・警告レベル
基本的には触らなくていいと思いますが、コンパイル時にどの程度のことで警告を出すかの度合いを調整できます
しない方がいいと思いますが、警告を一切出さないようにもできるみたいですね
【最適化】
・最適化
最適化するかどうか、する場合はどの基準で最適化するか、ですね
デフォルトではDebugは無効、Releaseは実行速度、になっていると思います
【プリプロセッサ】
・プリプロセッサの定義
#defineの定義ができます
Releaseでは『_RELEASE』を定義しておいて、#ifdefでReleaseビルド時は特定のコード(デバッグキー関連とか)はコンパイルしない。とかできます
#ifdefとかが解らなければ質問でもしてくださいな
【詳細】
・指定の警告を無効にする
名前の通り
strcpyなどの関数は、_sを使うように警告でる時とかには便利?
●リンカ
【全般】
・出力ファイル
実行ファイルの名前とかいじれます
・追加のライブラリディレクトリ
『追加のインクルードディレクトリ』のライブラリ版(libファイルとか)ですね
【入力】
・追加の依存ファイル
使いたいライブラリ(libファイルなど)がある場合はここに記述するとリンクして、使えるようになります
とりあえず、いじるかもしれないと思ったのはこんなところかな
結構長くなったうえに、少し難しい話になったかもしれませんね
まあ解らないところがあったら、コメントで質問でもしてくださいまし
次回は今回得た知識を使って、新しいビルドターゲットを作ってみたいと思います
それって意味あるの? とか思った人は続報を待てッ!
最後に、使用できるマクロを書いときます
$(IntDir) :中間ファイルのパス
$(OutDir) :出力ファイルのパス
$(TargetDir) :プライマリ出力ファイルパス
$(TargetName) :ビルドのプライマリ出力ファイルの名前、拡張なし
$(TargetPath) :出力ファイルの完全修飾パスとファイル名
$(ConfigurationName) :Debug、Releaseなど現在の構成名に設定
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